2025/03/26 08:58
昨日、僕が秋田に移住した当初からお世話になっている方に、「ITAZ LEATHER」事業のことを励ましてもらった。
直接的にがんばれよと言われたわけではなくて、僕の作ったものを身に付けたよ、という報告をSNSにアップしてくれたのだった。
なんだかそれがとてもとても嬉しくてジーンときてしまった。
昨年の6月から本格的にITAZ LEATHERとして活動していて、キーホルダーは200個以上販売しているので、「つけてるよ」と言われることもけっこうある。
その報告はその方が思っている以上に僕はうれしくって、毎度写真を撮らせてもらっている。
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その方々の生活の中に、自分の作った製品を混ぜてもらっているというのは、本当にありがたいことだな、と思うし、同時に、「ITAZ LEATHER」がどこかで続けられなくなったら、製品を買ってくれた人はきっと寂しい気持ちになるだろうな、と想像したりもする。
応援してくれている方々に対して、僕はこの責任みたいなものをちゃんと果たせるんだろうか、といつも不安になる。
この製品が売れたとしても、次また売れなければ続かない。
いっときイベントがうまくいっても、次またうまくいかなければ続かない。
どれだけやっても、うまくいき続け、製品が売れ続ける保証はどこにもない。
結局いつかどこかで野垂れ死ぬ未来が来るかもしれない。
考えれば考えるほど、うまくいき続けるにはどうしたらいいのか、不安でいっぱいになるのだ。
でも、そもそも「うまくいくってなんだろう」と考えてみると、うまくいったことなんて正直ほとんどないな、と思った。
それでも、今まさに続けているのだ。うまくいってなんかないけど、一応自分は続けている。
完璧な成功、完璧なうまくいく、なんてない。大体は「ちょっとうまくいったけど、あんまりうまくいかなかったこと」ばかりなのだ。
たぶん僕はこれからもうまくいかな続けるだろうけれど、それでもいいのだと思う。
うまくいく自分の姿を想像することは難しいけれど細々とでも今の事業を続けている自分を想像することはできるから。
せっかく励ましてもらったのに暗い話になって申し訳なかったのだけど、僕は「うまくいかなければならない地獄」から解放されて少し明るい気持ちになれた。とはいえ、ちょっとはうまくいきたいし、今まで支えてもらった人に恩返しもしたいから、研鑽を忘れず、いいプロダクトを生み出していけるように日々頑張りたい。
ということで、ここまで読んでいただいてありがとうございました。4月、5月の予定が決まってきて、いよいよ春だなあと感じる日々。
ある方が使ってるよ、と見せてくれたキーホルダー。泣ける。